体脂肪率の標準値
体脂肪率の標準値についての解説と体脂肪計などに関して。
体脂肪率の標準値は、男性の場合で15〜20%ぐらい、女性の場合で20〜25%ぐらいが適正値の目安とされているように、一般的に男性より女性の方が体脂肪率が多くなっています。 これは女性が男性には経験することがない妊娠と出産というものがあり、体の構造上の違いにより体脂肪を多く蓄えておくようになっているからです。 また、基本的に体脂肪というものは年齢を重ねていくにつれて増加する傾向があり、その反対に筋肉量は減少していくことが一般的に多くみられるパターンのようで、これらは加齢に伴い基礎代謝量が落ちていくことにも関係しています。 |
体脂肪率の適正範囲
体脂肪率の標準値や基準値というのものは正確な数値として決められているわけではないのですが、一般的な体脂肪率の適正範囲としては、【男性の場合で15〜20%程度】、【女性の場合で20〜25%程度】と言われており、男性、女性それぞれの範囲以上の体脂肪率である場合には、肥満であると判定されます。
ただし、男女共に加齢に伴い体脂肪率も増加する傾向があるので、年齢層の違いによって体脂肪率の適正範囲も異なってきます。
体脂肪率の標準値とされる範囲
体脂肪率の標準値(適正値)とされる範囲と肥満判定の参考として、東京慈恵会医科大学が判定基準としている数値を下記に掲載しておきます。
性別・年齢 | 適正範囲 | 肥満判定 |
【男性】30歳未満 | 14〜20% | 25%以上 |
【男性】30歳以上 | 17〜23% | 25%以上 |
【女性】30歳未満 | 17〜24% | 30%以上 |
【女性】30歳以上 | 20〜27% | 30%以上 |
体脂肪率の測定方法には幾つかの種類があり、実際に測定した方法の違いによって数値の正確性が異なりますので、体脂肪率の適正範囲はあくまでも目安という程度に捉えておいた方が良いと思われます。
体脂肪率の計算方法
体脂肪率は同じように肥満度を表す国際的な指標である【BMI(体格指数)】のように、普段から自分自身で把握しやすい身長・体重といったデータ数値だけでは計算できません。
体脂肪率を計算する方法として、キャリバーと呼ばれる【皮下脂肪厚計】を使用し、皮下脂肪の厚さを測定して計算式に当てはめていく方法がありますが、一般の人が自分の体脂肪率を知りたい時に用いることを考慮すると実用面で到底無理があると言えます。
体脂肪計や体組成計
体脂肪率を日常的にチェックするという現実的なことを考えると、やはり市販されている【体脂肪計】や【体組成計】と呼ばれるアイテムで測定するのが最も手軽であり、家庭でいつでも簡単に体脂肪率を把握することが可能であると思われます。
ちなみに、体脂肪計や体組成計という計測器では、【生体インピーダンス法(BI法)】という方法で体脂肪率を測定していることが一般的で、体内に人体に影響のでない程度の非常に微弱な電流を通すことにより電流の抵抗値を測定し、脂肪量を算出しています。
いちばん普及している体組成計は一般的な体重計に体脂肪率も測れる機能が付いているタイプのもので、それらの体組成計の中にも両手両足測定タイプや乗るだけで測定するタイプなど異なった方式がありますが、実際に体脂肪率を測る際には製品ごとに決められた正しい姿勢で測定することが大切です。